アンドルファス王国から、指名手配されてるかもしれない四人は、森の中に在った小屋に身を隠す。
小屋の窓から、奈落が動いてないか確認した後、カイは残り三人に言う。
「情報を整理し、我々の目標を決めよう」
そのカイの様子を見て、セスは騒ぐ。
「来ました、名探偵カイ! 私もすっきりしてなかったんだ。私達がどう動いて良いか」
苦笑いを浮かべながら、セスを手で制し、カイは喋る。
「俺は、アンドルファス王城から脱出する間際、ある情報を得た、奈落が何故動き出したのかと、奈落の内部構造、魔族の目的だな。後とある筋から、別の情報を手に入れた。キース、君の素性だな」
キースは軽く笑い言う。
「俺の件は後にしてくれ、カイ先生」
その言葉に、苦笑いを浮かべた後、カイは頷く。
そして、何処から持ってきたのか、小屋の隅に置いてあった、移動式黒板を、三人の前に引っ張って来る。
ネイがカイに言う。
「まず始めに、魔族の目的から教えてくれ。ガェータ王と何故協力しているのか、今だ解らない」
カイは、チョークで黒板に、要点を書き出し、喋り始める。
「そうだな。ガェータ王の目的は、強力な力による、危険の回避と国家の安寧。古代ガイアで流行った、核武装がこれに近いかもしれないな。使うか、使わないか分からない、強力な兵器、これは、外交上も好カードになる事がある。多分、王城地下に在ったこの力を動かす為に、魔族とガェータ王は手を結んだのだろう。ザムドラとゆう当座の危機に対抗する為にも必要だったのだろう。そして、魔族の目的は、死の砂漠の強力な勢力を潰し。魔族城〜デモンキャスル〜を作り、クリューセイド大陸における、魔族勢力を増す事にあるらしい」
セスがそこで手を挙げる。
「デモンキャスルって何ですか? 先生」
カイが、先生と呼ばれる事に何か抵抗が有り気に苦笑した後、答える。
「デモンキャスルとは、魔族の力の源、瘴気〜デモンパワー〜を、無限に近いほど貯蓄出来る要所であり、アークデモンクラス以上が支配する、魔族の要塞だ。事実、クリューセイド大陸南のギルダ二ス共和国等は、その驚異に曝されている。ヒーローギルドにその内、大きな仕事が舞い込んで来るかもしれないな」
そこで、セスが頭を抱えているのを無視し、カイは言葉を続ける。
「しかし、デモンキャスルを築くに当たって、アンドルファス王国は、はっきり言って障害だ、見過ごすとも思えないしな。何らかのアンドルファス王国に対するアクションが、魔族側からある筈だ。間違いなく、アンドルファス王国をザムドラ勢力の様に、再起不能にする筈だ」
セスがそれを聞いて、顔を上げる。
「それって、セアリス達は、ガェータ王を裏切るって、こと!?」
「間違えないだろう」
今までの話を小屋の天井で休みながら聞いていた、ベルは、ニャニャ笑っている。
「ここで、少し休憩を入れよう」
そう言い、セス達に、何処から持ってきたのか、カイはアイスボックスから、スポーツ飲料を差し出す。
ゴロゴロと、大きな音が外から聞こえたので、窓の外を見るセス。
すると、雨が降り出していた。
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